議題は、今国会に提出を予定している『予防接種法の一部を改正する法律案』についてでした。その中で子宮頸がんワクチン接種緊急促進事業についても取り上げられました。現行の予防接種法では、子宮頸がん予防接種は定期接種ではなく、またその財政上の負担も全体の1割を除く残りの9割のうち、2分の1が国の負担で、残りの2分の1が地方交付税の負担ですが、今回の改正案では、平成25年からは定期接種となり、残りの9割部分の全てを地方交付税で手当てするようになっています。
財源の話に入る前にそもそも論として、子宮頸がんを定期接種化することについて多くの議員からたくさんのご意見が出ました。
少し紹介しますと、まず「子宮頸がんは検診によって早期発見が可能でありこの頃は簡便な検査方法もあるからわざわざ予防接種をしなくてもよい」とか、また「どの予防接種にも起こりうることだが、子宮頸がんワクチンの接種後にも副作用があり死亡することもありうる」とか、「ワクチンの持続効果は約10年といわれているが繰り返し接種することの安全性についてはまだ確信を持ったことがいえない」などです。
まだ成案は得られていませんが、予防できるものは予防した方がいいと思う一方、ワクチンに頼ることの危険についても考えさせられました。また、ワクチンになしの道も模索するべきという様々な選択肢な中で揺れた部会でした。
堀内のり子