【東日本大震災から10年】
あの東日本大震災の発生から10年が経ちます。
改めて、被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。
東京電力福島第一原子力発電所の事故により、大量の放射性物質が環境中に放出され、浜通りを中心に県内の広範囲にわたり環境汚染が生じました。
ふるさとの姿を取り戻し、暮らしや産業がよみがえるよう、環境省では、除染や廃棄物の処理などに全力で取り組んでまいりました。
どの事業も、これまでに前例のないものでしたが、中間貯蔵施設や廃棄物処理施設を苦渋の思いで受け入れていただくなど、福島県民の皆様の格別のご理解の下で、進められておりますことに、この場をお借りして、深く感謝を申し上げます。
平成28年10月、厚生労働大臣政務官として、東京電力福島第一原発を視察させていただきました。また、環境副大臣を拝命した直後の昨年の秋には、福島県浪江町の道の駅や飯舘村の長泥地区などを訪れましたが、復興に向けた確かな歩みを肌で感じました。
しかし、福島の復興・再生は、まだ道半ばです。環境省では、何よりも安全を第一に、そして、皆様のご理解と多くの関係者の方々のご協力をいただきながら、引き続き、除染や廃棄物の処理、再生利用をはじめとする県外最終処分への取組など福島の環境再生事業を着実に進めてまいります。
また、こうした環境再生への取り組みのみならず、脱炭素のまちづくり、資源リサイクル、国立公園の魅力向上といった環境施策の分野においても、浜通り地域をはじめとする福島の復興のために貢献したいと考えています。
福島復興の新たなステージに向けた未来志向の環境施策を、皆様と共に進めてまいります。