【切なる願い~小さな命を救いたい】
母乳が必要な低体重の赤ちゃんのために、別の母親が無償で母乳を提供する「母乳バンク」。1月21日(火)、日本で唯一の施設である昭和大学江東豊洲病院を視察しました。
同大学医学部小児科の水野克己教授が3年前に設立したもので、日本で唯一の施設となっていますが、今年の6月、国内2拠点目となる「東日本橋 母乳バンク」がピジョン本社で開設が予定されています。
無償で提供された母乳は、ここで低温殺菌して冷凍保存し、希望する全国の病院に発送されます。
1500g未満で生まれる極低出生体重の赤ちゃんを健康に育てるには、母乳が不可欠ですが、母乳が出ない母親も多いため、この母乳バンクがつくられたということです。極低出生体重児は年間7000人ほど生まれており、年間3000~5000人程度の需要があるそうです。母乳があれば壊死性腸炎などの命に関わる病気を回避できます。ドナーミルクで助かる命があります。
母乳バンクは海外では普及していますが、日本では、ここしかないため、厚労省は3年後にも全国に整備する方針で、医学的効果の検証や衛生基準の作成などに取り組むことにしています。
引き続き後押ししていけるよう、精一杯取り組んでまいります。