政策コラムスタート!
国会が閉会になりましたのを機に、この「政策コラム」でさまざまな政策課題について私なりの考えを記していきたいと思います。ときどきご覧いただければ幸いです。
液体ミルク、いよいよ解禁へ
第1回目は「乳児用液体ミルクの解禁」についてです。いよいよ明日(8月8日)、制度が改正され、日本国内での製造・販売が可能になります。
乳幼児用ミルクといえば、日本では粉ミルクを指しますが、欧米では液体ミルクの比重が小さくありません。どちらを選ぶかは消費者の皆様のご判断ですが、安全性の確保を大前提に、どちらも選べるようにすることが生活の利便性を高めることになります。
乳児用液体ミルクは、7年前の東日本大震災の際、海外からの支援物資として被災地に届けられましたし、2年前の熊本地震のときにはフィンランドから送られ、多くのお母さんたちに重宝されたといいます。
常温保存でき、開封後すぐに飲ませられる
確かに粉ミルクですと、粉をお湯で溶かし、冷まさなければならず、手間がかかります。その点、液体ミルクはボトルや紙パックに入っていますので、災害時や外出時の授乳に非常に便利です。育児負担の軽減にもつながりますし、イクメンの手助けにもなります。
ですから、今まで日本で製造・販売が認められていなかったほうが不思議かもしれません。そこで厚生労働省と消費庁が新しいは基準をつくり、いよいよ日本国内で解禁になります。
国産メーカーのものは・・・
もちろん、商品開発や承認手続きなどに時間を要しますため、実際に国産メーカーのものが店頭に並ぶのは1、2年先になるかもしれませんし、保存期間や価格も課題になるでしょうが、新しい乳児用ミルクが日本にも登場することは画期的なことだといえます。
今回の解禁に向け、多くの方々が努力をされてきましたが、私はやはり女性の視点も多分に反映されたのではないかと思っています。地味だけど必要なこと、便利なことにも、これからも精一杯取り組んでまいります。
乳児用液体ミルク、8日解禁 市販までは1年以上:朝日新聞デジタル
育児の負担軽減や災害時の備えになると期待される乳児用の液体ミルクの国内販売が8日、解禁される。厚生労働省が製品の規格基準を定めた改正省令を公布、施行する。メーカーは、原料の種類や配合などについて厚労…