【WPS議会人ネットJAPAN会合】中満泉国連事務次長を迎え、WPS活動とAIジェンダーバイアスについて議論
5月15日(水)、会長代行を務める【女性・平和・安全保障(WPS)議会人ネットJAPAN会合】にて、国連事務次長の中満泉様をお迎えし、ご講演をいただきました。
ウクライナ難民キャンプでのWPS活動
中満次長は、ウクライナの難民キャンプでのWPS活動方針の推進や、1月1日に発生した能登半島の災害現場での女性の参画に関するWPS議連の提言を高く評価してくださいました。
さらに、WPSの重要性についても触れ、私たちの取り組みに対してエールをいただきました。
AI分野におけるジェンダーバイアスの問題
特にAI分野におけるジェンダーバイアスの問題について重要な知見を提供していただきました。
AIのデータにジェンダーバイアスが含まれていると、AIが分析・決定する過程でそのバイアスが拡大するリスクがあるため、AIやデジタル技術においてもジェンダー平等の視点を組み込むこと、そのための人材育成が非常に重要であることを強調されました。
「ビヨンドGDP」の議論
また、「ビヨンドGDP」の議論にも触れ、GDPに反映されない重要な活動、特に女性が担う育児や介護などの経済活動を適切に評価し、政策に反映させる必要性を訴えられました。
中満次長は、議論や政策決定の場において女性が30%以上いると、その場に大きな影響を与えることができると述べ、この割合を理想的には50%まで引き上げたいとも指摘されました。
女性の参画の重要性
女性の参画が数を増やすだけでなく、その先を見据えることの重要性も強調されました。女性が参加することによって政策がどれだけ改善され、その実施がより良くなるかを具体的に見極めることが重要だと述べられました。
出席議員からも活発な意見や質問が出されました。中満次長からの貴重なご意見を基に、我々もWPS活動方針の推進にさらに力を入れて取り組んでまいります。