【JICA海外協力隊】派遣前訓練修了式での激励
修了式への出席と隊員への激励
先日、JICA二本松訓練所にて行われた2025年度JICA海外協力隊派遣前訓練の修了式に出席し、派遣を控えた隊員の皆さまに心からの激励の言葉をお届けしました。
JICA海外協力隊は60年の歴史を刻みます。今回、厳しい訓練を終え、アジア、アフリカ、中南米など、さまざまな国や地域に旅立たれる128名の皆さまは、まさに「地域と世界をつなぐ架け橋」です。現地の方々と共に汗をかき、課題に向き合いながら築く信頼と友情は、政府間の外交だけでは成し得ない、真の国際協力の姿だと感じています。
国際情勢と協力隊の重要性
近年、国際情勢は大きく揺れ動いています。ロシアによるウクライナ侵略や、中東、アジア太平洋地域における不安定な動きなど、世界は「法の支配」や「協調」の価値が問われる局面にあります。その中で、グローバル・サウス諸国との信頼関係の構築は、平和と安定のために一層重要になっています。
こうした時代に、自らの意志で海外に赴き、他者のために力を尽くそうとされる隊員の皆さまの姿勢には、心から敬意を表します。日本の若者が持つ誠実さ、粘り強さ、そして他者への思いやりは、世界のどこに行っても信頼を集める力になります。
JICA二本松訓練所と関係者への感謝
長年にわたり、青年海外協力隊員の育成・支援に取り組まれてきたJICA二本松訓練所の皆さま、日々この活動を支えてこられたご家族や関係者の皆さまにも、改めて感謝と敬意を表したいと思います。
国際協力は外交であり、また、草の根の人と人との絆づくりでもあります。国際的な課題の解決に、日本の力を、そして人の力を。私はこれからも、現場で汗をかく方々を、全力で応援してまいります。