【Deasy議連 第3回勉強会】使用済みオムツ再生利用の技術開発に向けた取り組み
6月27日(木)、【Deasy議連 第3回勉強会】に出席しました。この日は、㈱プリムラモデスタの太田由美子代表取締役により「安全に流せるオムツの開発に向けた技術開発の紹介」、(株)クラレのメーションネットワーキングセンターの河原茂様より「流せるオムツに適した材料・素材の紹介」をしていただきました。
高齢化によるオムツ需要の変化
乳児用紙オムツの生産量は2017年をピークに減少傾向にあり、2022年の生産数量はピーク時の6割程度となっている一方で、高齢化を背景に大人用オムツの2022年の生産数量は10年前のおよそ1.4倍、約93億枚となっています。
使用済みオムツの課題と再生利用
紙オムツは構成素材ごとの分離や選別が難しいこと、水分を大量に含むことから焼却炉の温度を下げてしまい、コストや処理時のCO2排出量が多くなるなどの多くの問題点があります。使用済み紙オムツの再生利用を進めることにより資源の有効利用に加え、一般廃棄物の合理化や埋立処分量やCO2排出量の削減に寄与することが考えられます。
再生利用の技術進展と法整備
使用済みオムツのリサイクル技術は民間企業を中心に着実に進歩しています。また、先日閉会した第213回国会において成立した「再資源化事業等高度化法」では、使用済みオムツ等の高度な分離・回収技術に対して、国が一括して認定する制度が創設されました。各自治体が規模や財政状況等に応じて取り組める環境整備も必要です。
引き続き、環境政策の一環として使用済みオムツの再生利用に向けた取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。