【駐日カナダ大使館・笹川平和財団共催セミナー】女性・平和・安全保障(WPS)アジェンダの理解促進と日・カナダのパートナーシップ強化に向けて
日・カナダ間の協力強化
11月7日(火)、駐日カナダ大使館・笹川平和財団共催セミナーに出席しました。このセミナーは女性・平和・安全保障アジェンダ(行動計画)の理解を深め、日本とカナダの協力とパートナーシップを強化するために開かれました。
第3次行動計画策定とWPS議連の動き
私は、WPS 議連会長代行および日・カナダ友好議員連盟のメンバーとして、メラニー・ジョリー外務大臣と面会、ご挨拶させていただきました。
日本では、今年2023年4月に第3次女性・平和・安全保障に関する行動計画を策定し、その実施に向けて各省庁・政府が鋭意努力しているところです。
議会の中からも WPS アジェンダをもっと推進しなければならないということで、上川陽子先生、現在の外務大臣のイニシアティブの下、笹川平和財団とジョージタウン WPS 研究所を国際連携パートナーとして、与党内に WPS 議連を昨年12月に立ち上げたばかりです。
カナダのジェンダー主流化の取り組みと日本の挑戦
WPS 議連では、各国大使館の WPS 担当官の方々からヒアリングをし、様々な先進的な取り組みを勉強中です。
その中でも、カナダは、ジェンダー分析を踏まえて予算・政策立案を行うという素晴らしい取り組みをなさっていると伺いました。本日は、カナダの外交・安全保障分野におけるジェンダー主流化の取り組みを外務大臣から直接聞けるという素晴らしい機会となりました。
WPSアジェンダの推進と平和への願い
WPS アジェンダが、日本国内でも、そして特にインド太平洋地域でも行動計画に基づいて推進され、多様な声が安全保障分野に取り入れられる制度をつくることにより、より平和な社会となっていくことを心から願っております。
日本では、WPS 議連が率先して、その役割を担っていけるよう頑張っていきたいと思います。
現在、世界各地で起きている紛争・武力衝突が停戦に向かい、被害がこれ以上拡大しないことを願いつつ、WPS アジェンダで提唱されていることが戦地でしっかり実行されるよう願っています。
WPSアジェンダとは、国連安全保障理事会決議1325号(S/RES/1325)に基づく「女性・平和・安全保障」に関する国際的な枠組みです。2000年10月31日に採択されたこの決議は、武力紛争が女性と少女に与える特別な影響を認め、紛争中の女性と少女のニーズを考慮し、彼女たちの保護と平和プロセスへの参加を強化することを目的としています。また、性に基づく暴力の防止、平和交渉への女性の参加支援、戦時の性的暴力からの保護が求められています。引用元URLについては、国連ドキュメントのページ(https://undocs.org/S/RES/1325(2000))を参照してください。