【食育調査会】タニタ社員食堂と酪農教育ファームの取り組みを学ぶ
6月19日(水)、【食育調査会】に出席しました。この日は、㈱タニタ開発部の西澤美幸主席研究員から「タニタ社員食堂における食育の取り組み」、中央酪農会議の星井久美子事務局次長兼業務部部長から「酪農教育ファーム活動」についてご報告をいただき、意見交換をさせていただきました。
タニタ社員食堂の健康サイクル
タニタと言えば「健康的な食事」を思い浮かべる方が多いと思います。タニタが考える健康サイクルは、運動活動→美容→生活環境→休養→食事→未病と連携しており、社員食堂では「五味」や香りなどを利用して塩分を抑える調理の工夫が行われています。
これらの取り組みは非常に参考になる内容で、私も早速家で実践してみました。実際、タニタが社員食堂で食育に取り組んだ結果、適正体重者の比率が平成20年度の約70%から平成24年度には約75%に増加するなど、有意な効果が見られたとのことです。一方で、企業で健康的な食事を提供する際の課題(ランチ代)についてもお話を伺いました。
酪農教育ファーム活動の意義
また、中央酪農会議の星井様からは、牧場を教育に活用する取り組みについて報告がありました。子どもたちの社会性の不足や倫理観の低下、核家族化の進行を背景に、心の教育や生きる力を育てるために、酪農(牧場)の持つ教育力や安らぎの効果を活用することが重要視されています。
体験後の子どもたちには、命をいただくことに感謝して食べるようになったり、牛乳が嫌いだった子どもが飲むようになるなど、目に見える変化がありました。このような取り組みから、食育が子どもの成長において非常に重要であることを再認識しました。