【食品ロス削減・食品寄附促進PT】フードバンクかながわと日本フードエコロジーセンターを視察
7月24日(水)、座長を務める【食品ロス削減・食品寄附促進PT】のメンバーとともに、『フードバンクかながわ』および『日本フードエコロジーセンター』を視察しました。
フードバンクかながわの活動
『フードバンクかながわ』は、2018年に生協12団体の協力の下、公益社団法人として設立されました。横浜市金沢区に事務所と倉庫を構え、県内9か所に中継拠点を設置し、福祉施設やフードバンク、こども食堂に食材を配付しています。2022年度の取扱量は368トンにも上り、多くの人々に食材を提供する重要な役割を果たしています。ここでは、寄附食品の仕分けや米の袋詰めを体験し、現場の活動の重要性と労力を実感しました。
日本フードエコロジーセンターの取り組み
『日本フードエコロジーセンター』は、収集運搬業者と連携して180か所以上の事業所から1日約35トンの食品循環資源を受け入れ、1日約42トンのリキッド発酵飼料を製造しています。この飼料は主に関東近郊の契約養豚事業者に提供され、高付加価値の豚肉生産を目指しています。食品残渣を排出した食品事業者で生産された豚肉を販売するという地域循環畜産の「環」を築き上げ、エコフィードを使ったリサイクルループを構築しています。
視察を通じて感じたこと
今回の視察を通じて、食品ロス削減や食品寄附の取り組みが地域社会にどれほど重要であるかを改めて実感しました。『フードバンクかながわ』の活動は、地域の食のセーフティネットとしての役割を担い、『日本フードエコロジーセンター』は資源の有効活用と高付加価値の豚肉生産を実現しています。これらの活動を支援し、さらなる発展を目指すために、私たちも一層の努力を続けてまいります。特に、エコフィードの普及と循環型社会の構築に向けた取り組みは、地域の経済活性化にもつながると考えています。
食品ロス削減と食材の有効利用を進めることで、環境保護と福祉の増進、さらには地域振興の両立を目指していきたいと思います。今後も地域の皆様と連携し、共に持続可能な社会の実現に向けて尽力してまいります。