【総合農林政策調査会等合同会議】食育提言案の検討と消費者行動変容に向けた施策の共有
学校・社会全体での食育推進に関する提言案の議論
5月21日(水)、【総合農林政策調査会・食育調査会・食と農への消費者の理解醸成と行動変容に向けた施策検討PT・農林部会 合同会議】に出席し、「食と農」に関する提言案について意見交換を行いました。
提言では、小中学校での食育を担う栄養教諭の育成・配置の強化や、民間企業と連携した「大人の食育」の推進が柱となっています。単身世帯や共働き世帯の増加、都市部への人口集中が進む中で、消費者と農業現場との距離が広がっているという現状を重く受け止め、誰もが気軽に参加できる農林漁業体験の情報発信などを通じて、行動変容を促す仕組みが求められています。
食品ロス削減と次世代への教育の重要性
また、私はこの場で、食品ロスの削減について、事業系は一定の成果が見られる一方で、家庭系の食品ロスは依然として高止まりしている現状に触れ、「もったいない」という意識を育む教育の重要性を訴えました。日々の暮らしの中で小さな選択が未来の資源につながるということを、特に子どもたちへの食育の中で丁寧に伝えていく必要があります。
学習指導要領への明確化と基本計画への反映
さらに、2026年に策定予定の新たな「食育推進基本計画」への反映を視野に、学校教育でも「農林漁業教育」を学習指導要領に明確に位置付けるよう要請し、自治体や学校ごとの取り組みの偏りを是正していくことの重要性も盛り込んでいます。
食は、命と心を育む源です。「食育」の力を信じ、これからも全ての世代に届く取り組みを進めてまいります。