【環境・温暖化調査会】循環経済と資源再利用の課題と展望
環境・温暖化調査会の報告
3月5日に開催された【環境・温暖化調査会】に出席し、循環経済に焦点を当てた有識者ヒアリングを行いました。ここでは、廃棄物の処理と食品ロスの問題に関して、業界のリーダーたちに学びました。
再利用企業の課題
近年、廃棄物を単に焼却・埋め立てするのではなく、資源として再利用する企業が増えている中(株)浜田の浜田篤介代表取締役からは、この分野での課題として、事業の経営基盤の脆弱さ、人材不足、厳しい法規制や手続きの煩雑さ、そして再生資源の需要確保に対する課題が挙げられました。
リサイクル技術の展開
また、太陽光パネルのリユースやおむつリサイクル事業の例も紹介されました。今後は国内外でのリサイクル技術の積極的な展開や、再生した資源を利活用してくれる素材メーカーや農家等との連携、産官学との連携、優良事業者やリユース品利用に対するインセンティブの仕組みを整える必要性を感じました。
食品ロスの再資源化取組み
日本フードエコロジーセンター(J.FEC)の髙橋巧一代表取締役からは、食品ロスの再資源化に関する取り組みについて伺いました。日本全国の自治体の焼却炉で処理されるゴミの約4割が食品廃棄物です。J.FECは、これらの食品廃棄物を飼肥料などに再生したりエネルギーに変えるサイクルを開発し、積極的に取り組まれています。
食品ロス削減PT座長として
私は「食品ロス削減PT」の座長として、これらの知見を非常に興味深く受け止めました。引き続き持続可能な循環経済の仕組みを構築するための方策を推進してまいります。