【女性活躍推進特別委員会開催】「働く女性の健康課題とその対策」に焦点を当てた講義と政策ヒアリング
女性活躍推進特別委員会開催と働く女性の健康課題
4月24日(木)、委員長を務める【女性活躍推進特別委員会】を開催しました。この日は、「働く女性の健康課題とその対策」について東京大学大学院医学系研究科講師の佐々木那津先生よりご講義いただきました。
女性活躍推進法施策の推移と改正配偶者暴力防止法の施行状況
また、女性活躍推進法に基づく施策の推移状況および改正配偶者暴力防止法の施行状況について、内閣府と厚生労働省より説明を受けました。
月経随伴症状と職場での受診機会確保の重要性
佐々木先生による講義では、女性のライフサイクルに応じた健康課題が取り上げられました。女性は、生涯にわたってさまざまな健康課題に直面します。特に月経随伴症状は、女性の約80%が自覚しており、職場における受診の機会確保、生活改善支援、ストレス対策が重要な課題とされています。仕事上の効率が下がる調査結果もあり、支援が個々人のより健康的な就業と生産性にとっても大きな意味があることを指摘されました。
不妊治療と職場の両立支援の具体策
また、不妊治療と職場の両立支援についても言及され、女性がキャリアと治療を同時に進めることができるよう、企業による具体的な支援策、例えば柔軟な勤務時間の設定や休職制度の必要性、進め方についてお話がありました。
女性健康増進のためのエビデンス強化と研究必要性
さらに、女性の健康増進に効果的な対策を講じるためには、実証的なさらなるエビデンスが必要であることも指摘され、女性特有の健康問題に対する研究強化の必要性を痛感しました。
これまで本委員会では外部有識者からのヒアリングを重ねてまいりましたが、今後はそれらの知見や会議でいただいた議員からのご意見等を基に、「女性版骨太の方針2024」に向けた提言の作成に着手してまいります。