【ジェネリック医薬品の将来を考える会】「骨太の方針2025」に向けた品質確保と安定供給に関する提言の申入れ

提言の背景と「地固め」としての政策強化

5月27日(火)、私も所属する自民党の議員連盟【ジェネリック医薬品の将来を考える会】(上川陽子会長)は、「骨太の方針2025」への反映を視野に、後発医薬品の品質確保と安定供給の着実な推進を求める提言を、福岡資麿厚生労働大臣に申し入れました。
今回の提言では、いま進められている取り組みを「地固め」と位置づけ、その徹底が必要であることを強調しています。たとえば、最低薬価の引き上げや不採算品の再算定など、持続可能な供給体制を築くための政策支援を求めています。特に、物価・賃金上昇を踏まえた必要な保険財源の確保については、消費税収増などの活用も含めて、現実的な対応が求められます。

業界支援と将来的な海外展開の視野

また、企業間での連携・再編を後押しするため、製造能力や品質管理体制に対する「第三者による企業評価の枠組み」の創設も提案されました。これは、改正薬機法の付帯決議にも盛り込まれているもので、現場の不安を払拭し、業界全体の信頼性向上につながると期待されています。
さらに、品質と供給の確保という基盤のうえで、次のステージとして日本の後発医薬品産業の海外展開も視野に入れるべきとの指摘もありました。国内市場に依存せず、医薬品産業全体の強靱性を高めていくことは、国民の命と健康を守るためにも重要です。
医療現場を支える後発医薬品の信頼性と安定供給体制を確立するため、引き続き現場の声に耳を傾けながら、政策の具体化に取り組んでまいります。

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